楔
ピンと張った 冬の寒い寒い夜
寒さで張った 冬の空気のように
いつの間にか 私の心も ピンと張っていた
いつからだろう ひとりよがりだったのは
口から発せられた 言葉に 優しさではなく
痛い痛い 棘を張り巡らせ
貴方を攻撃していたのは
踏みにじられた 心
踏みにじってしまった 心
私は なにがしたかったんだろう
なにを求めていたのだろう
なにを与えたかったのだろう
自分から生まれる言葉が 痛いよ
自分の心が 醜いよ
私は 人を傷つけることしか できないの?
微笑を 安らぎを 癒しを
与えることは できないの?
月並みな文章
当たり前の葛藤
別に 悲劇ぶりたい わけじゃない
只
只
あの日 教えてくれた あの歌が
あまりに純粋で 綺麗だから
いつしか その心を見失い
貴方を 信じる事が怖くて
自分の不安ばかりを口にして
土足で 踏みにじってしまった
自分の 痛さ加減に
涙が あふれるだけ
後悔でも
悲観でもなく
そこに あるのは 強くなれなかった
優しくなれなかった
相手への懺悔
今の私に出来る事
届かなくても 信じて貰えなくても
傷つけた相手への懺悔と
これ以上
傷つけないようにするための
自分への 楔
これからの私にすること
いまある現実との戦い
自分と向き合える気力
もうくじけても
息ができないくらい 辛くても
貴方を 呼ばないと 心に誓うね
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